折口 信夫は、日本の民俗学者、国文学者、国語学者であり、釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった。
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折口 信夫(おりくち しのぶ、1887年(明治20年)2月11日 - 1953年(昭和28年)9月3日)は、日本の民俗学者、国文学者、国語学者であり、釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった。
彼の成し遂げた研究は「折口学」と総称されている。柳田國男の高弟として民俗学の基礎を築いた。歌人としては、正岡子規の「根岸短歌会」、後「アララギ」に「釈迢空」の名で参加し、作歌や選歌を
したが、やがて自己の作風と乖離し、アララギを退会する。1924年(大正13年)北原白秋と同門の古泉千樫らと共に反アララギ派を結成して『日光』を創刊した。
本文内容見本
反省の文学 源氏物語 折口信夫
源氏物語の中に持っている最大きな問題は、我々の時代では考えられないほどな角度から家の問題を取り扱っている事である。一つの豪族と、他の豪族とが対立して起って来る争いを廻って、
社会小説でもなく、家庭小説でもなく、少し種類の異った小説になっている。島崎藤村などは晩年此に似た問題に触れてはいるが、それ程深くは這入《はい》って行かなかった。平安朝は、そうした
問題が常に起っていた時代であり、闘争も深刻であった。従って源氏物語も、常に其問題を中心として進められている。最初は源氏の二十歳前に起って来るもので、源氏の味方となって大切にしてくれる
家と、どこまでも意地悪く、殆宿命的に憎んでいる家との対立が書かれている。前者が左大臣家――藤原氏を考えていることは勿論である。――後者は右大臣家である。源氏の母の出た家は、豊かでは
あったが、家柄はそれ程高くはなかった。そうした家の娘が宮中に這入って、帝の愛を受け、桐壺(淑景舎)に居たので、桐壺更衣と言われた。所が桐壺は、宮廷の後宮の御殿の中では、一番北東の隅
にあって、帝の居られる御殿へ行くためには、すべての女の人たちの目の前を通って行かねばならなかった。而も連日召されることは勿論、一日の中にも幾度か召される。其都度女の人たちの嫉妬心
《しっとしん》を刺戟《しげき》して、皆から憎まれ、殊に其中の二人三人の女性の咒《のろ》いを受けたらしくて、病死してしまう。桐壺更衣の遺児が光源氏である。源氏は成人して、左大臣家の娘
葵上《あおいのうえ》の婿となる。
代表作品
海やまのあひだ(歌集)
春のことぶれ(歌集)
倭をぐな(歌集)
遠やまひこ(歌集)
山の端(歌集)
口訳万葉集
日本文学の発生序説
かぶき讃 (最晩年刊の著作
日本芸能史六講 (晩年の講義録)
歌の円寂する時 (歌論)
世々の歌びと (歌人論)
名作速読朗読文庫vol.476折口 信夫読上機能付きProfessional版
vol 件数 作家名 タイトル カテゴリー/文字数/文字量
476 1 折口 信夫 歌の円寂する時 随筆 14411 大
476 2 折口 信夫 鬼を追い払う夜 随筆 1238 小
476 3 折口 信夫 最古日本の女性生活の根柢随筆10122大
476 4 折口 信夫 詩語としての日本語随筆 13925 大
476 5 折口 信夫 死者の書 随筆 71762 大
476 6 折口 信夫 辞書 随筆 5781 中
476 7 折口 信夫 人形の話 随筆 4244 中
476 8 折口 信夫 嫉みの話 随筆 4956 中
476 9 折口 信夫 反省の文学源氏物語随筆 8364 大
476 10 折口 信夫 水の女 随筆 20207 大
476 11 折口 信夫 民族の感歎 随筆 1887 小
476 12 折口 信夫 役者の一生 随筆 15881 大
476 13 折口 信夫 山越しの阿弥陀像の画因 随筆16112大
476 14 折口 信夫 山の湯雑記 随筆 5591 中
合計冊数 合計文字数 194481
名作速読朗読文庫とは
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