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倉田 百三は、日本の劇作家、評論家で大正、昭和初期に活躍した。 広島県庄原市には、倉田百三文学館がある。
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倉田 百三(くらた ひゃくぞう(または くらた ももぞう)、1891年(明治24年)2月23日 - 1943年(昭和18年)2月12日)は、
日本の劇作家、評論家で大正、昭和初期に活躍した。広島県庄原市には、倉田百三文学館がある。
本文内容見本
1.1 愛と認識との出発
倉田百三
この書を後れて来たる青年に贈る
兄弟よ、われなんじらに新しき誡を書き贈るにあらず。すなわち始めよりなんじらのもてる旧き誡なり。この旧き誡は始めよりなんじらが聞きしところの道なり。されどわれがなんじらに書き贈るところはまた新しき誡なり。
――ヨハネ第一書第二章より――
憧憬
――三之助の手紙――
哲学者は淋しい甲蟲《かぶとむし》である。
故ゼームス博士はこうおっしゃった。心憎くもいじらしき言葉ではないか。思えば博士は昨年の夏、チョコルアの別荘で忽然として長逝せられたのであった。博士の歩みたまいし寂しき路を辿《たど》り行かんとするわが友よ、私はこの一句を口吟《くちずさ》むとき、髯《ひげ》の疎《まば》らな目の穏やかな博士の顔がまざまざと見え、たとえば明るい――といっても月の光で微《ほの》白い園で、色を秘した黒い花の幽《かす》かなる香を嗅《か》ぎながら、無量の哀調を聞くごとくそぞろに涙ぐまるるのである。しこうしてこうして哀愁に包まれたとき私が常になすがごとくに今日も君に書く気になったのだ。
その後生活状態には何の異なりも無い。ただ心だけは常に浮動している。なんのことはない運動中枢を失った蛙のごとき有様だ。人生の愛着者《あいちゃくしゃ》にはなりたくてたまらぬのだが、それには欠くべからざる根本信念がこの幾年目を皿のごとくにして探し回ってるのにまだ捕捉できない。といって冷たい人生の傍観者になんでなれよう。この境に彷徨《ほうこう》する私の胸にはやるせのない不安と寂愁とが絶えず襲うてくる。前者は白幕に映ずる幻燈絵の消えやすきに感ずるおぼつかなさであり、後者は痲痺《まひ》せし掌の握れど握れど手応《てごた》え無きに覚ゆる淋しさである。ときどきこんな声が大なる権威を帯びて響きくることがある。
「はかない人知で何を解こうとしてるのだ。幾年かかれば解けるのだ。それを解決してからがおまえの意義ある生活ならばそれは危いものだ。初めから意義ある生活を打算してかからぬ方がましかもしれぬよ。疑惑の雲の中へ頭を突き込んでやがては雲の一部分に消え化してしまうのであろう」
一度は恐れ戦《おのの》いてこの声にひれ伏した。が倨傲《きょごう》な心はぬっと頭を擡《もた》げる。
「いくら苦しくても、意義が不明でも、雲の中へ消え込んでも、その原因は私の意志どおりをやってきたからだ。世の中に思いどおりをやるほど好いことがあるものか。それに私はある女(真理)に恋慕してるのだ。なるほど対手《あいて》の顔はまだ見ない。しかし彼女はきっと美しい崇《とうと》い顔を持ってるに違いない。まだ見ぬ恋の楽しさを君は知るまい。私の恋が片思いに終わるとは断言できまい。今に彼女は必ず私に靡《なび》くよ。白い雲の上で私を呼んでいる彼女の優しい上品な声が聞こえるような気がする。考えてもみたまえ。互いに胸を打ち明けてからもおもしろかろうが、打ち明けぬうちも捨てがたいではないか。私はいかにしても思い切る気はない」
代表作品
愛と認識との出発
愛の問題(夫婦愛) ――生命の法に随う
学生と先哲 ――予言僧日蓮
学生と読書 ――いかに書を読むべきか
芸術上の心得
出家とその弟子
俊寛
人生における離合について
生活と一枚の宗教
青春の息の痕
光り合ういのち
名作速読朗読文庫vol.590倉田 百三全集読上機能付きProfessional版
vol 件数 作家名 タイトル カテゴリー/文字数
590 1 倉田 百三 愛と認識との出発1 小説 48089
590 2 倉田 百三 愛と認識との出発2 小説 67006
590 3 倉田 百三 愛と認識との出発3 小説 77415
590 4 倉田 百三 愛の問題(夫婦愛)生命の法に随う 随筆 4494
590 5 倉田 百三 学生と教養 ――教養と倫理学 随筆 18636
590 6 倉田 百三 学生と生活 ――恋愛―― 随筆 16905
590 7 倉田 百三 学生と先哲 ――予言僧日蓮 随筆 19668
590 7 倉田 百三 学生と読書 ――いかに書を読むべきか―― 随筆 8031
590 8 倉田 百三 芸術上の心得 随筆 1332
590 9 倉田 百三 出家とその弟子1 小説 47222
590 10 倉田 百三 出家とその弟子2 小説 78239
590 11 倉田 百三 『出家とその弟子』の追憶 小説 1944
590 12 倉田 百三 俊寛 小説 48760
590 13 倉田 百三 女性の諸問題 随筆 13467
590 14 倉田 百三 人生における離合について 随筆 7435
590 15 倉田 百三 生活と一枚の宗教 随筆 69825
590 16 倉田 百三 青春の息の痕1 随筆 71741
590 16 倉田 百三 青春の息の痕2 随筆 56258
590 17 倉田 百三 光り合ういのち1 随筆 69165
590 18 倉田 百三 光り合ういのち2 随筆 60556
590 19 倉田 百三 婦人と職業 随筆 2503
名作速読朗読文庫とは
名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です
視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています
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特徴
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更新作業をすれば、正しい読みとなります
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Last updated on Sep 10, 2017
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3.2
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名作速読朗読文庫vol.590倉田 百三全集読上機能付きProfessional版
1.0 by proceedx
Sep 10, 2017
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