小川 未明 は、小説家・児童文学作家 「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、「児童文学界の三種の神器」と評された。
期間限定で特別価格でご提供しています!!
小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 - 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。
「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで
「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者。
。1946年(昭和21年)に創立された日本児童文学者協会の初代会長を務め、1951年(昭和26年)に日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選定され、1953年(昭和28年)には日本芸術院会員に推挙された。
本文内容見本
1 星の世界から
小川未明
一
良吉《りょうきち》は貧《まず》しい家《いえ》に生《う》まれました。その村《むら》は寂《さび》しい、森《もり》のたくさんある村《むら》でありました。小鳥《ことり》がきてさえずります。また春《はる》になると、白《しろ》い花《はな》や、香《かお》りの高《たか》い、いろいろの花《はな》が咲《さ》きました。
良吉《りょうきち》には仲《なか》のいい文雄《ふみお》という同《おな》じ年《とし》ごろの友《とも》だちがありました。二人《ふたり》はいつもいっしょに棒《ぼう》を持《も》ったり、駆《か》けっこをしたり、また、さおを持《も》って河《かわ》にいったりして、仲《なか》よく遊《あそ》びました。
村《むら》はずれには河《かわ》が流《なが》れていました。その水《みず》はたくさんできれいでありました。河《かわ》のほとりには草《くさ》が茂《しげ》っていました。二人《ふたり》はその草《くさ》の上《うえ》に腰《こし》を下《お》ろして、水《みず》を見《み》つめながら釣《つ》りをいたしました。
また風《かぜ》の吹《ふ》く日《ひ》には、いっしょにくりの実《み》を拾《ひろ》って歩《ある》きました。また枯《か》れ枝《えだ》などを拾《ひろ》ってきて、親《おや》の手助《てだす》けなどをいたしたこともありました。こうして二人《ふたり》は、なんでも持《も》っているものは、たがいに貸《か》し合《あ》って仲《なか》よく遊《あそ》びました。たまに両親《りょうしん》が町《まち》へいって買《か》ってきてくれた絵草紙《えぞうし》や、おもちゃなどがあると、それを良吉《りょうきち》は文雄《ふみお》にも見《み》せてやったり、貸《か》してやったりいたしました。また、文雄《ふみお》も同《おな》じことで、なにか珍《めずら》しいものが手《て》に入《はい》ると、きっとそれを良吉《りょうきち》のところへ持《も》ってきて見《み》せました。二人《ふたり》の間《あいだ》では、なんでも差別《さべつ》なくして仲《なか》よく遊《あそ》びました。だから、その村《むら》は町《まち》から遠《とお》くはなれていて、さびしい村《むら》でありましたけれど、二人《ふたり》はけっしてさびしいとは思《おも》いませんでした。二人《ふたり》はいつも、楽《たの》しく仲《なか》よくして遊《あそ》んでいました。
しかし、不幸《ふこう》というものは、いつ人間《ひと》の身《み》の上《うえ》にやってくるものだかわかりません。ある寒《さむ》い、もう秋《あき》も老《ふ》けてゆくころでありました。文雄《ふみお》は、ふとしたかぜをひきました。そして、それがだんだん重《おも》くなって床《とこ》につきました。良吉《りょうきち》は心配《しんぱい》して、毎日《まいにち》のように文雄《ふみお》の家《うち》へいっては、病気《びょうき》をみまいました。文雄《ふみお》の両親《ふたおや》もいっしょうけんめいで看病《かんびょう》いたしました。けれど、ついに文雄《ふみお》はなおりませんでした。枕《まくら》もとにすわって、心配《しんぱい》そうに自分《じぶん》の顔《かお》を見《み》つめている、友《とも》だちの良吉《りょうきち》をじっと見《み》て、
代表作品
星の世界から
北海の白鳥
舞子より須磨へ
政ちゃんと赤いりんご
町のお姫さま
みけの ごうがいやさん
みつばちのきた日
港に着いた黒んぼ
民衆芸術の精神
村のかじやさん
村の兄弟
名作速読朗読文庫vol.542小川 未明全集16読上機能付きProfessional版
名作VOL 件数 作家 作品名 カテゴリー/文字数/文字量
542 1 小川 未明 星の世界から 小説 5341 中
542 2 小川 未明 北海の白鳥 小説 5116 中
542 3 小川 未明 舞子より須磨へ 小説 1906 小
542 4 小川 未明 政ちゃんと赤いりんご 小説5667 中
542 5 小川 未明 正に芸術の試煉期小説 1809 小
542 6 小川 未明 町のお姫さま 小説 2910 小
542 7 小川 未明 街を行くまゝに感ず 小説 2997 小
542 8 小川 未明 マルは しあわせ小説 794 小
542 9 小川 未明 三か月 小説 95 小
542 10 小川 未明 みけの ごうがいやさん 小説 639 小
542 11 小川 未明 みつばちのきた日小説 5746 中
542 12 小川 未明 港に着いた黒んぼ小説 11467 大
542 13 小川 未明 民衆芸術の精神 随筆 3158 中
542 14 小川 未明 村のかじやさん 小説 1047 小
542 15 小川 未明 村の兄弟 小説 4363 中
542 16 小川 未明 めくら星 小説 6878 大
542 17 小川 未明 ものぐさじじいの来世 小説 2492 小
542 18 小川 未明 ものぐさなきつね小説 3695 中
542 19 小川 未明 もののいえないもの 小説 5693 中
542 20 小川 未明 森の中の犬ころ 小説 3158 中
合計冊数 20 合計文字数 74971
名作速読朗読文庫とは
名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です
視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています
速読能力開発ツールも付属し、これを使うと だれでも本を読むスピードは速くなり、脳が短時間で多くの情報を処理する速読能力がつきます
名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります
特徴
簡単に速読が身につく読書能力開発ツールが附属しています
目がご不自由な方には 自動音声で読んでくれますので重宝します
寝ていても読書ができます 耳で聞くと、記憶に残り楽しい余韻があります
他を寄せ付けない圧倒的なボリュームページと多人数でつかえる高機能設定です
日本・世界の童話から古典まで 不朽の一流名作文学集を集大成、
小学生から一般成人まで だれでも すぐ ご利用可、
むつかしい漢字がわからなくてもどんどん読み進めれます
誰でも読書量が劇的に増加します!
□ただ聞くだけ
□文学の内容量の大小から選択可
□完了した読書量を数値でグラフ化
□現在の読書スピードを数値化
□設備は必要なし PC設置不要、ネット環境不要
読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします
更新作業をすれば、正しい読みとなります
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
□ 端末の動作確認
Android 4.1以降の環境のすべてに動作確認を保証しているわけではありません
□ 免責事項
1. 本アプリケーションのダウンロードおよびご利用については、ご利用いただくお客様自身の責任において行われるものとします
2. 本アプリケーションのダウンロードおよび、ご利用をもって、本免責事項にご同意いただいたものとみなします
3. 当社より本アプリケーションにおいて提供するすべての情報について、その正確性、有用性、、適切性、最新性など、その内容について何ら法的に補償をするものではありません
4. 当社は、ご利用いただくお客様が本アプリケーションをダウンロードおよび使用することによって生じた、いかなる有形、無形の損害に対して責任を負いません
5. 本アプリケーションの内容・情報などは、予告なく変更されることがあります
6. 本内容(免責事項を含めて)は予告なく内容を変更する場合があります
7. 端末のメモリの空き容量が少ないと正常に動作しない場合があります
8. 動作が重かったり、強制終了、フリーズしてしまう時には、バックグラウンドで動作しているアプリを終了してからプレイすると正常に動作する場合があります
9. 端末のデータ容量が一杯になっている場合、保存ができません 端末の空き領域を確保して下さい
□ 著作権
1. 本アプリケーションの著作権は、当社が保有しており、著作権法により保護されています
2. 本アプリケーションの内容を無断で複写、転送、転載などをすることを禁止します
3. 本アプリケーションに対して、修正を加えること、翻訳、翻案を行うこと、および逆コンパイル、逆アセンブルなどのリバースエンジニアリングを行うことは禁止します