名作速読朗読文庫vol.541小川 未明全集15読上機能付きProfessional版


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Sep 5, 2017

About 名作速読朗読文庫vol.541小川 未明全集15読上機能付きProfessional版

小川 未明 は、小説家・児童文学作家 「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、「児童文学界の三種の神器」と評された。

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小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 - 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。

「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで

「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者。

。1946年(昭和21年)に創立された日本児童文学者協会の初代会長を務め、1951年(昭和26年)に日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選定され、1953年(昭和28年)には日本芸術院会員に推挙された。

本文内容見本

1 不死の薬

      小川未明

 ある夏《なつ》の夜《よる》でありました。三 人《にん》の子供《こども》らが村《むら》の中《うち》にあった大《おお》きなかしの木《き》の下《した》に集《あつ》まって話《はなし》をしました。昼間《ひるま》の暑《あつ》さにひきかえて、夜《よる》は涼《すず》しくありました。ことにこの木《き》の下《した》は風《かぜ》があって涼《すず》しゅうございました。

 赤《あか》く西《にし》の山《やま》に日《ひ》が沈《しず》んでしまって、ほんのりと紅《あか》い雲《くも》がいつまでも消《き》えずに、林《はやし》の間《あいだ》に残《のこ》っていましたが、それすらまったく消《き》えてしまいました。夜《よる》の空《そら》は深《ふか》い沼《ぬま》の中《なか》をのぞくように青黒《あおぐろ》く見《み》えました。そのうちに、だんだん星《ほし》の光《ひかり》がたくさんになって見《み》えてきました。

「さあ、またなにかおとぎ噺《ばなし》をしようよ。」

と乙《おつ》がいいました。

「今日《きょう》は丙《へい》の番《ばん》だよ。」

と甲《こう》がいいました。

 この三 人《にん》は同《おな》じ村《むら》の小学校《しょうがっこう》へいっている、同《おな》じ年《とし》ごろの少年《しょうねん》で、いたって仲《なか》がよく、いろいろの遊《あそ》びをしましたが、この夏《なつ》の晩《ばん》には、このかしの木《き》の下《した》にきて、自分《じぶん》らが聞《き》いたり、覚《おぼ》えていたりしているいろいろのおとぎ噺《ばなし》をしあって遊《あそ》びました。

 このとき、かしの木《き》の葉《は》が、さらさらといって、青黒《あおぐろ》いガラスのような空《そら》で鳴《な》りました。三 人《にん》はしばらく黙《だま》っていましたが、乙《おつ》が丙《へい》に向《む》かって、

「さあ君《きみ》、なにか話《はな》してくれたまえ。」

といいました。

 三 人《にん》の中《うち》のもっとも年下《としした》の丙《へい》は、空《そら》を見《み》て考《かんが》えていました。このとき、遠《とお》く北《きた》の方《ほう》の海《うみ》で汽笛《きてき》の音《おと》がかすかに聞《き》こえたのでありました。三 人《にん》はまたその音《おと》を聞《き》いて心《こころ》の中《うち》でいろいろの空想《くうそう》にふけりました。

代表作品

二つの運命

冬の木立

冬のちょう

古いてさげかご

古いはさみ

古巣

ペスをさがしに

紅すずめ

宝石商

ボールの行方

星の子

名作速読朗読文庫vol.541小川 未明全集15読上機能付きProfessional版

名作VOL 件数 作家 作品名 カテゴリー/文字数/文字量

541 1 小川 未明 不死の薬 小説 5965 中

541 2 小川 未明 婦人の過去と将来の予期 随筆 1812 小

541 3 小川 未明 二つの運命 小説 3428 中

541 4 小川 未明 冬の木立 小説 129 小

541 5 小川 未明 冬のちょう 小説 4605 中

541 6 小川 未明 古いてさげかご 小説 3095 中

541 7 小川 未明 古いはさみ 小説 2995 小

541 8 小川 未明 ふるさとの林の歌小説 6802 大

541 9 小川 未明 古巣 小説 203 小

541 10 小川 未明 文化線の低下 随筆 1806 小

541 11 小川 未明 文章を作る人々の根本用意 随筆 3466 中

541 12 小川 未明 ペスをさがしに 小説 5788 中

541 13 小川 未明 紅すずめ 小説 6267 大

541 14 小川 未明 宝石商 小説 8608 大

541 15 小川 未明 ボールの行方 小説 5101 中

541 16 小川 未明 僕がかわいがるから 小説 2844 小

541 17 小川 未明 僕たちは愛するけれど 小説 4168 中

541 18 小川 未明 僕は兄さんだ 小説 2419 小

541 19 小川 未明 星と柱を数えたら小説 2749 小

541 20 小川 未明 星の子 小説 8373 大

合計冊数 20 合計文字数 80623

名作速読朗読文庫とは

名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です

視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています

速読能力開発ツールも付属し、これを使うと だれでも本を読むスピードは速くなり、脳が短時間で多くの情報を処理する速読能力がつきます

名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります

特徴

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□設備は必要なし PC設置不要、ネット環境不要

読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします 

更新作業をすれば、正しい読みとなります

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