高村 光雲(たかむら こううん)は、日本の仏師、彫刻家である。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である
高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) - 1934年(昭和9年)10月10日)は、
日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である
本文内容見本
幕末維新懐古談
叡覧後の矮鶏のはなし 高村光雲
さて、展覧会もやがて閉会に近づいた頃、旅先から若井兼三郎氏が帰って来た。
いうまでもなく矮鶏の一件のことは直ぐ同氏の耳に入った。早速、同氏は会場へやって来られた。私はどうも直ぐに若井氏に逢うのが気が引けますから、はずしていると、若井氏は松尾儀助氏に向って何か話していられる。無論、今度の一件であることは分る。そこで、どういう風に松尾儀助が若井氏をいいなだめたかというと、当日同氏が、聖上へ作品を御説明申し上げた時のことをそのまま話したのである。すなわち聖上が右のチャボに御目が留まって、ほしいと仰せ出された時、右の矮鶏を彫刻した高村光雲と、依頼主なる若井兼三郎という者との間の意味合いをお話した。すなわち、かかる傑作の出来た事は、作家当人の丹誠によることもとよりなれども、美術工芸のことは他より奨励援助する厚意があって、依嘱者と作家と両々相俟たなければ、かく渾然《こんぜん》たる作品を得ることは困難でござりますという意味を概略《あらまし》陳述して、若井兼三郎の作家に対する好意を御披露に及んだ所、聖上にも御嘉納《ごかのう》あらせられた旨を松尾氏はありのままに若井氏に物語ったのであった。
「そういう訳でありましたか。それは私も無上の光栄。文句をいう所ではありません。目出たいことであった」とそこは物分りの早い江戸ッ児の若井氏、さらりとしたもので、私に向っても祝意を述べなどされ、この事件は美しく解決されることでありました(松尾氏は御説明を申し上げた時、濤川惣助氏の無線七宝も、フランス人の頼みで、日本に無線七宝がまだ出来ていないということは日本の技術の上の名誉に関するというので、同氏は非常に努力され、またフランス人は費用を惜しまず、作家を援助したことをも申し上げ、共に美術界には奨励の必要ということを奏し上げたとの事を私は承りました)。
かくて、宮内省からは、矮鶏の代価として百円をお下げになった。
協会からそれを若井氏の手に渡した。
代表作品
『高村光雲懐古談』新人物往来社 1970
『幕末維新懐古談』岩波書店 1995
『人間の記録 高村光雲 木彫七十年』日本図書センター 2000
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名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版
vol 件数 選択 作家名 タイトル カテゴリー 文字数 文字量
451 1 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 60 聖上行幸当日のはなし 小説 1308 小
451 2 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 61 叡覧後の矮鶏のはなし 小説 1514 小
451 3 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 62 佐竹の原繁昌のはなし 小説 1643 小
451 4 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし 小説 8371 大
451 5 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 64 大仏の末路のあわれなはなし 小説 2823 小
451 6 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 65 学校へ奉職した前後のはなし 小説 6789 大
451 7 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 66 奈良見物に行ったことのはなし 小説 1610 小
451 8 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 67 帝室技芸員の事 小説 3890 中
451 9 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 68 楠公銅像の事 小説 3777 中
451 10 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 69 馬専門の彫刻家のこと 小説 5104 中
451 11 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 70 木彫の楠公を天覧に供えたはなし 小説 2971 小
451 12 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 71 その他のことなど 小説 676 小
451 13 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 72 総領の娘を亡くした頃のはなし 小説 3799 中
451 14 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 73 栃の木で老猿を彫ったはなし 小説 8075 大
451 15 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 74 初めて家持ちとなったはなし 小説 4460 中
451 16 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 75 不動の像が縁になったはなし 小説 3258 中
451 17 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 76 門人を置いたことについて 小説 1662 小
451 18 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 77 西町時代の弟子のこと 小説 3568 中
451 19 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 78 谷中時代の弟子のこと 小説 8756 大
451 20 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 79 その後の弟子の事 小説 7938 大
合計冊数 20 合計文字数
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